好き嫌いの悩み

食事の悩み
お母さん
お母さん

離乳食は食べていたのに、一歳になったら食べないものが出てきて……

けい先生
けい先生

一歳頃になると味覚が発達して、嫌いなものや好みが出てくる時期です。

子供にとって「好きな食べ物」とは「気に入っている物、慣れている物」であり、「嫌いな食べ物」とは「飽きてしまったもの、食べずらいもの」の意思表示です。
子どもが食べないものがあったとしても、料理に使わないのではなく、工夫して繰り返し食卓に出すことが大切です。

嫌いと決めつけない

例えば一緒に食べる大人が「おいしい」と食べていれば、子どももそのうち「食べてみようかな」という気持ちになる事もあります。この行動は実はすごく大事です。
このように大人は一緒に食卓につき、率先して美味しく食べることを心がけます。そして「好き嫌いがあって当たり前」「そのうち食べるようになる」と大らかな気持ちで見守り、子どもが自分から食べようとするまで待つことが大切です。

初めての食べ物には警戒心を示す

今まで見たことがない初めての食品には警戒心が強くなり、慎重になる子どもや、馴染むまで時間がかかる子どもがいます。
調理などで工夫して、食卓に出し続けると食べる気になる事もありますし、何度か試しても食べないようなら、食事に出さない期間を作ります。
そして子どもが忘れた頃に、再度チャレンジしてみましょう。

初めて食材になれるための3ステップ

ステップ① 子供が喜ぶ形にしてみる
クッキー型などでかわいい形に抜いたりして、見た目で食欲をそそります。実際保育園でも星型に人参を繰り抜くことで野菜を頑なに食べなかった子が食べた例もあります!
大人が食べてみて、子どもをその気にさせるのも一つの手です。

ステップ② 他の食品に混ぜてみる
卵焼きやハンバーグ、蒸しパンなど、食べ慣れている物に混ぜます。混ぜたら意味がないという声も聴きますが、最初は分からないぐらいに小さく切って、だんだんと形が分かるくらいの大きさにして慣れさせていく過程を取り入れてみましょう。

ステップ③ 同じ栄養価のある食品にチェンジする
ステップ①と②を試しても駄目なときは、無理強いをすると本格的にその食材を嫌う原因になることも。その食材は少しお休みして、栄養価の近い他の食材にチェンジしてみましょう。

ベーっと出す時には調理の工夫を

一度は口に入れて食べようとしたのに、べーっと口から出してしまうと「嫌いだから吐き出すのかも」と思いがちです。それは食べにくさや味、香りに慣れていないことが原因かもしれません。

切り方・形を工夫する

根菜
柔らかくなるものは大きさがあっても◎。スティック状だと手づかみできる。角切りも食べやすい。

葉物
葉の部分は繊維を断つように垂直に切る。茎の部分は細かく切る。


加熱するとほぐれるものは大きくてOK。切り身は3~4頭分の大きさでそぎ切りに。


硬いので細かく刻んで繊維を断つ。1~2㎝四方に切る。もしくは繊維を断つ方向に細切り。必要に応じてひき肉に変えてもOK。

食材・調味料の特徴を活かす

香りの強い野菜は良く加熱する
玉ねぎやピーマンなどの野菜は、ゆでたり炒めたりすると香りが和らぎ、食べやすくなります。

片栗粉をまぶして肉汁を閉じ込める
肉を揚げたり焼いたりするときは、片栗粉をまぶすと加熱したときの肉汁が逃げません。

ひき肉や葉野菜はあんでからめる
ひき肉や葉野菜など、口でバラバラになって食べにくい食材は卵と混ぜる、あんでからめるなどの工夫を。

マヨネーズでしっとりさせる
赤み魚や鶏むね肉など、加熱するとパサつくものは薄くマヨネーズをぬって加熱するとしっとりします。

薄切り肉はくるくる巻く
ぺらぺらした薄切り肉は、さやいんげんやアスパラなど、野菜を芯にして肉を巻きつけると食べやすくなります。

ケチャップなど調味料を活用
ケチャップやマヨネーズ、ウスターソース、ホワイトソース、カレーなど、子どもが好みの調味料をアクセントに使います。

子どもは気まぐれな一面があります。
そのため味、固さ、見た目のちょっとした変化で食べることもあります。そのために食材の切り方、調理法、味付けなどを工夫して、食事に変化を与えましょう。

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